「三菱のシーケンサを使うなら、タッチパネルも三菱で統一するのが当たり前」と思っていませんか?
確かにそれが基本です。ただ、用途によっては他メーカーのタッチパネルを選ぶことでコストを大幅に抑えられる場合があります。
今回は、KTSで実際に検証した三菱シーケンサ(FX5UC-32MR/DS-TS)とミスミ製タッチパネル(PLCP-GX8L-04W-DC-R)のEthernet通信テストを元に、三菱タッチパネル(GT2104-RTBD)との比較・選定ポイントをご紹介します。
今回使用した機器
シーケンサ:三菱電機 FX5UC-32MR/DS-TS
タッチパネル:ミスミ PLCP-GX8L-04W-DC-R
タッチパネル(比較対象):三菱電機 GT2104-RTBD
スペック比較
まず、2製品の主なスペックを比較します。
機能的にはあまり差はありませんが、違いは保護等級、作画ソフトの有償・無償、本体価格です。
| 項目 | ミスミ:PLCP-GX8L-04W-DC-R | 三菱:GT2104-RTBD |
| 画面サイズ | 4.3インチ ワイド | 4.3インチ ワイド |
| 解像度 | 480×272 | 480×272 |
| 表示色 | 65536色(TFT) | 65536色(TFT) |
| タッチ方式 | アナログ抵抗膜式 | アナログ抵抗膜式 |
| 通信インターフェース | RS-232C / RS-422/485 / Ethernet | RS-232 / RS-422/485 / Ethernet |
| 保護等級 | IP65(前面) | IP67F(前面) |
| 電源 | DC24V | DC24V |
| 作画ソフト | 無償(Web DL) | GT Works3(有償) |
| 参考価格(税抜) | 24,000円 | 69,000円 |
※参考価格は2026年3月時点
FX5UCとのEthernet通信テスト結果
今回は、ミスミPLCP-GX8L-04W-DC-Rと三菱FX5UC-32MR/DS-TSをEthernetで接続し、実際に通信動作を確認しました。
結論からいうと、問題なく通信・動作確認が取れました。

設定に少し手こずりましたが、とりあえず動作確認は出来ました。
— KTS|個人事業主・制御盤(業界歴11年) (@KTS_Lab) March 12, 2026
ミスミタッチパネル側でオンオフボタンを押して、三菱PLC側で自己保持かけた結果をランプに返してます。
マニュアルが読みづらいですが、サンプルがあるのでそれを活用するのが良いですね。 pic.twitter.com/QjynFkIps9
接続にあたっては、ミスミGX8L側の設定ソフト(無償)でFX5UCのIPアドレスと通信プロトコルを設定するだけで接続が完了しました。特別なオプション品や追加費用は不要です。
三菱タッチパネルとの違い:実務での使い分けポイント
スペック上はほぼ同等な2製品ですが、実務での使い分けとしては以下のように考えています。
三菱 GT2104-RTBDが向いているケース
- 三菱システムで統一したい、またはすでに統一されている設備
- 長期的なメーカーサポートや部品供給に安心感を求める場合
- 既設のGOTと同一環境で管理したい場合
ミスミ PLCP-GX8L-04W-DC-Rが向いているケース
- コストを抑えたい小型・小ロットの制御盤
- 表示・操作機能をシンプルに使えれば十分な場合
- 予算が限られているが、タッチパネルによる操作性は確保したい場合
KTSの方針
KTSでは基本的に三菱シーケンサ+三菱タッチパネルの組み合わせをご提案しています。
ただし、コストを重視されるお客様や、シンプルな操作画面で十分なケースでは、ミスミ製タッチパネルもご提案できます。今回の検証で通信の確実性も確認できましたので、自信を持ってご提案できる選択肢のひとつです。
「どちらが自分の設備に合っているかわからない」という場合も、ご要望をお聞きしたうえで最適な構成をご提案いたしますので、お気軽にご相談ください。