(2026年4月時点の情報です)
「温度調節計が古くて、設定値がうまく保てなくなってきた」「サーモスタットが誤作動を起こしている」「廃番になった温度調節計の代替品を探しているが、交換作業も含めて対応してほしい」──そんなご相談をお受けすることがあります。
温度調節計・サーモスタットは、加熱炉・乾燥機・食品加工設備・樹脂成型機など、温度管理が必要な設備に広く使われています。経年劣化による制御精度の低下や突然の動作不良は、製品品質や設備稼働率に直接影響します。
KTSでは温度調節計・サーモスタットの交換・リプレイス作業を1台から承っています。
温度調節計とサーモスタット、何が違う?
まず、2つの部品の違いを整理します。似たような役割に見えますが、制御の精度と用途が異なります。
| 温度調節計(温調器) | サーモスタット | |
| 制御方式 | PID制御など高精度な制御が可能 | ON/OFF制御(単純な開閉動作) |
| 精度 | 高精度(±1℃以下も可能) | 比較的低精度(数℃の幅がある) |
| 用途 | 精密な温度管理が必要な設備 | 過熱防止・簡易的な温度管理 |
| 価格帯 | 数千円〜数万円 | 数百円〜数千円 |
| 代表的な使用例 | 加熱炉・乾燥機・樹脂成型機など | 制御盤内の過熱防止・冷却ファン制御など |
交換を検討すべきサインと寿命の目安
温度調節計・サーモスタットは電子部品のため、経年劣化による精度低下・動作不良が起こります。以下のような症状が出ている場合は交換を検討するタイミングです。
交換を検討すべきサイン
- 設定温度に達しない、または設定温度を大幅に超えてしまう
- 温度のハンチング(制御が安定せず上下を繰り返す)が激しくなった
- 表示がおかしい・表示が消える・エラーコードが頻繁に出る
- センサ(熱電対・測温抵抗体)との接続が不安定になった
- 廃番になり、メーカーの修理対応が終了した
- 使用開始から10年以上が経過している
寿命の目安
- 温度調節計:使用環境にもよりますが概ね10年が目安
- サーモスタット:機械式は動作回数による消耗、電子式は概ね10年が目安
⚠ 精度低下や誤動作を放置すると、製品の品質不良・設備の過熱・最悪の場合は火災につながるリスクがあります。早めの対応をお勧めします。
対応できる主なメーカー・機種
KTSが対応できる主なメーカーは以下のとおりです。
オムロン(得意メーカー)
温度調節計の中でも特にオムロン製品の取り扱い経験が豊富です。E5シリーズ(E5CC・E5EC・E5AC・E5DCなど)を中心に、設定・配線・代替品選定まで対応しています。
- E5CCシリーズ(48×48mmコンパクトタイプ)
- E5ECシリーズ(96×48mm)
- E5ACシリーズ(96×96mm)
- E5DCシリーズ(DINレール取付タイプ)
- その他E5シリーズ全般
富士電機
富士電機製の温度調節計についても使用経験があります。PXシリーズを中心に対応しています。
- PXシリーズ(PXR・PXG・PXFなど)
その他メーカー
上記以外のメーカー(アズビル・横河電機など)についても、型式・仕様をご確認のうえ対応可能かどうかをお答えします。まずはご相談ください。
廃番になった機種の代替品選定もサポートします。「今と同じ型式がもう買えない」という場合もご相談ください。
交換の流れ
温度調節計の交換は、現地の設備を停止してから行います。おおよそ以下の流れで進めます。
- STEP 1:既設の温度調節計の型式・仕様の確認(熱電対の種類・測定レンジ・出力仕様など)
- STEP 2:交換機種の選定(同一型式または代替品)
- STEP 3:現地作業(電源遮断→既設品取り外し→新品取り付け→配線接続)
- STEP 4:パラメータ設定(設定温度・PID定数・入力種類・出力設定など)
- STEP 5:動作確認(温度表示の確認・制御動作の確認)
熱電対・測温抵抗体(センサ)の交換が必要な場合も、配線作業はあわせて対応できます。なおセンサの選定・取付はお客様にてお願いしており、ご指定の製品をご支給またはご購入いただく形となります。
なお、光電センサ・近接センサ・リミットスイッチなどその他のセンサ交換についてはこちらの記事もご覧ください。
費用の目安(人工費のみ・税抜)
温度調節計本体・センサの部品代は別途となりますが、作業の人工費目安は以下のとおりです。
| 作業内容 | 目安(人工費のみ・税抜) | 備考 |
| 温度調節計の交換(1〜3台) | 1人工〜 40,000円〜 | パラメータ設定・動作確認含む |
| 温度調節計の交換(4台以上) | 台数により変動 | まとめ作業でコストを抑えやすくなります |
| サーモスタットの交換(1〜数台) | 0.5〜1人工 20,000〜40,000円 | 配線規模・作業環境による |
| センサ(熱電対・測温抵抗体)への配線 | 0.5人工〜 20,000円〜 | 配線方法・配線距離による |
| 事前現場調査 | 0.5人工〜 20,000円〜 | 型式確認・作業環境確認が必要な場合 |
※部品費・交通費は別途。価格は現場環境・作業内容により変動します。正式なお見積りは内容確認後にご案内します。
複数台をまとめてご依頼いただくと、1台あたりのコストを抑えやすくなります。定期点検のタイミングでまとめてのご相談もお気軽にどうぞ。
KTSに依頼するメリット
- 1台から対応可能 ── 「1台だけで頼みにくい」とご遠慮なく、少量のご依頼も承ります
- オムロン製品の取り扱い経験が豊富 ── E5シリーズを中心に設定・代替品選定まで対応できます
- 廃番品の代替品選定もサポート ── 型式が変わった場合の仕様確認・選定もお手伝いします
- センサの配線もあわせて対応 ── 熱電対・測温抵抗体への配線もまとめてご依頼いただけます(センサ本体の選定・取付はお客様にてお願いしています)
- 制御盤の知識を活かした対応 ── 温度調節計だけでなく、接続先の制御回路の確認も合わせて対応できます
- 全国に出張対応 ── 国分寺市を拠点に全国への現場対応が可能です
まとめ
- 温度調節計の寿命は概ね10年が目安。精度低下・誤動作は早めの交換をお勧めします
- KTSはオムロンE5シリーズの取り扱い経験が豊富。富士電機PXシリーズにも対応しています
- 廃番品の代替品選定・センサ(熱電対)への配線もあわせて対応できます(センサ本体の選定・取付はお客様にてお願いしています)
- 作業は1台から対応可能。複数台まとめての依頼でコストを抑えられます
「温度調節計が古くて不安」「同じ型式がもう買えない」という場合もお気軽にご相談ください。